2017/7 妙高山
思い出すこと10か月前…
しかし当日は運悪く大雨。大雨洪水警報が発令されていて、朝方は雨の音で目が覚めるほどでした。
泣く泣く計画を変更し車山へ登りました。
今回はそんな苦い思い出を払拭するべく、妙高山にリベンジして参りました!
去年に引き続き、赤倉温泉のこちらの宿へ宿泊。
1泊2食付6600円とかなりリーズナブルなお値段となっております。
そしてなんと言っても温泉がおすすめです!
体が本当に芯から温まるのです!
この時期はビアガーデンもやってるみたいですね。
夕方、赤倉温泉街を少し散策していると、去年は見ることすらできなかった妙高山のお姿が!
越後富士と言われているだけあってきれいな形をしています。
天気予報は今回も微妙でしたが妙高山の姿を見れたことで明日への期待がかなり高まりました。
翌朝6時半に朝食を頂き、7時過ぎに出発です。
納豆があるなんてすばらしい!
赤倉温泉から登山口のある燕温泉へ向かいます。
20~30分で燕温泉駐車場に到着、駐車スペースは7時半の時点で結構いっぱいでぎりぎり停められた感じでした。
今回は燕登山道で登って燕新道で降りてくるルートです。
ちょうどこの看板で赤い線で示してあるルートです。
因みにこのルートには基本的にトイレがありません!
ルートを少し外れるとヒュッテなどがありますが基本的にはないものと考えておいた方がいいです。
なのでこの駐車場で済ませておくことをおすすめします。
7時50分登山開始です!
まずは 燕温泉街を歩いて行きます。
足元が濡れているのは雨ではなく、冬季などに路面が凍結しないよう温泉を少し流しているそうです。
温泉の成分でけっこう滑るので注意!
少し進むと登山届を出すポストもあります。
少し進むと黄金の湯があります。
ここは誰でも無料で入れる温泉でこういうのを野天風呂というそうです。
一応男女分かれていて囲いがしてありました。
そういえばここにもトイレありました。
この黄金の湯を右手に見て左側の道を進みます。
コンクリートで舗装された道を進みます。
路面の状態に関係なく登り始めはきつい!
いつも最初が一番きつく感じます。
赤倉温泉の原湯がありました。
だいぶ距離があるのに燕温泉ではなく赤倉温泉の原湯ということにびっくり!
滝を見ながら進みます。
この辺からだんだん急な道になってきました。
川を横切ったりしながら進んで行きます。
結構流れが早いです。
9時ちょうど、燕温泉から50分程で4合目に到着です。
突然4合目が現れたけど1合目から3合目を見ていません(笑)
妙高山頂方面へ向かいます。
胸突き八丁を目指して進みます。
先ほどから川の近くを歩いていたのですが突然大きな雪渓が現れました!
雪渓上を歩いてみたかったので感動です。
この日は蒸し暑く、二人とも汗だくだったのですが雪渓の上は涼しく汗が一気に引きました。
上からの熱と下からの冷気がとても心地よかったです。
もう7月で夏が本格的に始まってるけどここではまだ雪解けの時期で、何かのつぼみなど春を感じられるものがたくさんありました。
山菜みたいな植物も。
山菜の天ぷらみたい(笑)
そういえば前回の教訓を活かして今回は植物図鑑を持って行ったのですが…
一度も登場しませんでした(笑)
雪渓も抜け、いよい胸突き八丁へ!
名前からしてやばそうだなと覚悟して臨みましたが、思ったほどではなかったというのが正直な感想です。
ただ、落石があったりするみたいなので注意が必要です。
さっきは春っぽいものをたくさん見かけましたが、今度はオトシブミのゆりかごを見つけました。
前回の登山でも見かけたので初夏にはけっこういるのかもしれませんね。
登り始めてから大体2時間程で5合目まで来ました。
ここまでは計画通りの順調なペースとのことなのでこの先の天狗堂で少し休憩することにしました。
それにしてもこの○合目の看板、妙高中と書いてありますが中学生が授業か何かで作ってここまで持ってきたのでしょうか?
山が近いと学校のイベントで登山とかもするんでしょうね。
天狗堂に到着して少し休憩。
祠にはヒメ竹がお供えしてありました。
天狗堂は6合目みたいです。
少し進むと光善寺池があります。
ちょっと先を見ると、明らかに登山道ではない茂みがガサガサ動いています!
も、もしや熊…と思ったので二人の声を揃えて森のくまさんを熱唱!!
…が、現れたのは普通のおじさんでした(笑)
ビビり損だし恥ずかしいしで笑っちゃいましたね(笑)
そうこうしているうちに7合目。
なんだかかなり順調な気がします!
そして7合目から10分で8合目に到着しました。
早すぎじゃありません?(笑)
8合目には風穴というのがあって本当に冷たい風が出ていました。
エアコンの風より冷たくてずっと当たってると少し痛いくらいでした。
ピントが合ってなくてすいません(笑)
この日はずっとガスってて景色があまり見れなかったのですが、だんだんと太陽が顔を出してきてくれました!
山頂にも近づいているのでかなり期待が高まります!
そして9合目の鎖場に到着!
この鎖場もかなり楽しみにしていたポイントでした。
ほぼ垂直で結構な高さがあります。
ただ、足場がしっかり作られているのでかなり登りやすい感じでした。
鎖場を登りきると岩登りになります。
段々とガスも晴れてきました。
山頂手前ではガスが取れて青空が見えました!
鎖場と岩登りでアドレナリンが出ていた、きれいな景色を見ることが出来た、もうすぐ山頂、など色んな条件が重なり二人のテンションはMAX状態!(笑)
ついに山頂に到着です!!
妙高山には北峰と南峰があって最初に到着したのは南峰。
南峰の方が若干標高が高くて2454mです。
北峰は10分程のところにあります。
大きな岩を見ながら歩いて行きます。
12時ちょうど、約4時間で念願の妙高山山頂を制覇です!
振り返ると今までいた南峰がガスに包まれていました。
本当にいいタイミングで登って来れました!
火打山と焼岳。
山頂にいた方が教えて下さったのですが手前が火打山、奥が焼岳だそうです。
この日は燕登山道側はガスがすごいけど他はそうでもないとも言ってました。
晴れた日の燕登山道も是非登ってみたいです。
火打山と焼岳を眺めながらお昼にすることにしました。
前回買っておいたとらやの羊羹の登場です!
今日は紅茶味をいただきましたが、やはり山で食べる高級和菓子は最高においしかったです!
いつもは1時間程だらだらと休憩してしまうのですが、時間も心配だったため40分程で下山しました。
火打山方面へ下山します。
あざみが咲いていました。
何あざみかはわかりませんがこれがあざみだということはかろうじてわかりました(笑)
下山はいきなりなかなかの急坂です。
休憩後なので足にけっこうきます。
しかし今回の下山は本当にハードでこんなのまだ序の口なのですが、そんなこと二人はまだこの時には知るはずもなく…って感じでした(笑)
しばらく歩くと雪渓が!
けっこう急で長い!
登りに雪渓があったからそりゃ下りにもあるんでしょうけどそんなこと思いもしてませんでした。
アイゼンを持っていなかったので二人してしゃがんで滑ってく感じで降りました(笑)
こんな時にヒップソリがあったらなぁ…
下から登ってこられた人たちすれ違いましたがアイゼンなしで登ってこられたとのこと!
しかもお子様連れで!相当大変だっただろうなぁ…
そうこうしているうちに長助池分岐に来ました。
山と高原地図ではここまで約1時間ですが、雪渓に思ったより時間がかかってしまい1時間20分程時間をかけてしまいました。
この長助分岐を長助池方面へ進みます。
雪解けでできたような小川を下って行くとその先にまた雪渓が!
しかも雪の下には川が流れていてところどころ崩れた跡もあります…
歩いていたら崩れそうで本当に怖かったです。
雪渓を抜けても道なき道、また雪渓を抜けて道なき道といった感じで、何度も遭難した
のでは?という考えが頭をよぎりましたが、間違えるような分岐がなかったこと、登山道を示すピンクのテープがところどころにあったためそのまま進みました。
今にも抜けそうな雪渓の上を歩くことも…
私にはとてもこれが登山道とは思えませんでした(笑)
土砂崩れでもあったのでは?というような有様です。
ここも川ではなくおそらく正規の登山道です。
誰かが通った(滑った?)跡もあります。
長助池に到着しました。
分岐からここまで40分、予定の倍かかってしまっています。
この辺りから二人とも日が暮れる前に無事下山できるのか…?と不安になってきました。
不安ではあったのですが、景色としてはとても美しく気持ちに余裕のある時にもう一度見たいです(笑)
崩壊したような登山道を進むと再び雪渓が…
もはや雪渓と川が交互に来る地獄でした(笑)
この川を下って行きます。
この看板を見るとやっぱり倍の時間がかかっていますね。
分岐を燕温泉方面へ。
しばらく進むと黄金清水がありました。
しかしここもやや崩壊気味で水自体も奥まったところにあったので飲まずにそのままスルーしました。
この辺りになってくるとジャングルっぽい道ではありますが、比較的歩きやすかったです。
ただ、けっこう長いロープ場があったり、地面が雪解けでぬかるんでいたりするので注意が必要です。
泥だらけのロープ。
正直掴みたくない(笑)
しばらく進むと大きな川に出ました。
地図を確認するとこれを渡らなければいけないみたいです。
誰かがお情け程度にかけておいてくれた橋?らしき物。
これを渡ります。
深さはそれほどでもなさそうなのですが、流れがかなり早く岩も多いので落ちたらたぶん怪我します。
川沿いを上流方面に進みます。
また謎の橋が…しかもさっきよりも距離が長く貧弱で足を掛けるとかなりぐらぐらします。
今度は川から斜面へ飛び移らなければいけないみたいです。
写真ではあまり高低差が伝わらないかもしれませんが、けっこう高くて遠いです。
もうこういうトラバース気味の登山道もかわいいもんです(笑)
ちなみにこの川ゾーン、本気で道がわかりにくいので遭難注意です。
実際我々を抜かしていったソロの方が後ろから追いついて来て道を間違えて遭難しかけたと仰っていました。
もうこの時点でかなりボロボロでしたがなんとか2合目に!
もう少し!
この看板から15分程で1合目へ。
更に先に進むと橋があってその下に河原の湯という野天風呂があります。
こちらは黄金の湯よりも狭く、混浴なのですが効能は黄金の湯よりもあるということを燕温泉の方が仰ってました。
ここからはもうなだらかな道です。
10分程度で黄金の湯の分岐に帰ってきました!
下山時刻は予定を3時間強オーバーした18時15分。
約10時間の行程でした。
冬ならアウトな時間です。
帰りは燕温泉にあるこちらのお土産屋さんでアイスと登山バッチを購入。
疲れた体にアイスが沁みる~!
帰りは温泉カフェに行こうかと計画していたのですが、時間の都合で急遽黄金の湯に入ることにしました!
お湯がかなり熱めでしたが本当に気持ちよかったです。
こちらは温度調節をしていないそうで、日によって温度が違うみたいです。
男湯には私ともう1人、女湯は貸切だったそうです。
今回は想像以上に下山がハードでした。
お土産屋さんの方に伺ったらこの時期は雪解けで登山道がかなり荒れるとのことでした。
もう少し遅い時期だと整備されているらしく、もう少し歩きやすくなっているのではと思います。
土砂崩れかと思ったら違うんですね。
かなりレアな時期に登ったのかもしれませんが、アドベンチャー感満載で相当楽しめました!
ただ、危ない所もあったのでこの時期に行かれる方はご注意を!